学生の頃、試験対策で勉強をしました。正解がありました。テスト対策は練習もできました。でも「子育て」には練習もないし、正解もありませんね。学習することに慣れてきた私たちは、つねにこれでいいのか、間違っていないのだろうか、と不安にかられます。その不安を話せる相手がいれば、まだいいのですが、地域の中で、日常の中で、そんな相手が少ない場合は孤独感に悩まされます。
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子どもは親が願うようには動いてくれません。乳幼児は、育児書どおりには育ちませんね。「親」と言っても、突然「親」になるわけですから、はじめからうまくいくはずないですよね。でも完璧な子育てへの道を歩みたい、と誰もが願い、その願いに苦しみます。
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皆さんは、「向こう三軒両隣」という言葉を聞いたことがありますか?「遠い身内より近くの他人」など・・。 毎日の生活の中で、出会う人はそう遠いところに住んでいる人ではありませんね。やはり、近く、隣近所です。いわゆるそれが「地域」ですよね。その「向こう三軒両隣」が楽しいほうが生活が楽しいですよね。
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私たちの地域に根ざした活動は、そういう人と人のつながりを大切にしていくことが基本です。人と人が出会う場、つながる場を作ることが大切な活動です。「つながり」から「お互いに支えあう」ことに発展していきます。「お互いに支えあう活動」を少しずつ少しずつ実践していこうではありませんか。そして、その活動の中で、子どもたちも大人も「生きる力」を育んでいければと願います。
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 日本教育新聞2月に掲載されました。
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